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%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%BA%202.png?dl=1 ASSASSIN S CREED TRPG ルルサ(ルールサイト) ルルイエ騎士団とアサシン教団の戦い。舞台は1860年のアメリカ。アメリカの産業革命と第二次独立戦争の真っ只中である。 ルルイエ騎士団とアサシン教団の戦いは第一次世界大戦まで続いた。時代は遡り,この争いは紀元前3000年から続いている。 初代ルルイエ騎士団は主を復活させるべく,エジプトの王 ファラオ。 裏の名は暗黒のファラオの下で暗躍し,復活の時期を待っていた。 そこで裏の通り名を知った,彼の国の王がその騎士団に対抗すべく作り上げた教団がアサシン教団。 アサシンの基本的衣装はそこいらの平民と変わらないが,裏の姿は獲物を刈り取る鷹だ。 彼らは影から忍び寄り,ファラオを暗殺した。それからというものの,ルルイエ騎士団は本格的に表へ出るようになる。 ルルイエ騎士団は表の正義,アサシン教団は裏の正義を執行する。そして、今に続く。 能力値 STR CON POW DEX SIZ INT ※EDU16固定 HP MP SAN値 ID 幸運 知識 技能 戦闘技能 回避 DEXとは関係なく元から初期値50%はある。 ※こぶし/パンチ 初期値STR*2。ナックル装備時+10%。 キック 初期値STR*4。 ククリ刀 初期値20%。 ※ナックル こぶし/パンチ。 拳銃 初期値30%。 仕込み杖 初期値35%。 投擲 初期値30%。 技能 行動技能 鍵開け 初期値INT*3。 隠密 初期値DEX*2+SIZ*2。 鷹の目 初期値30%。 追跡 初期値EDU*3。 登攀 初期値STR*5。 水泳 初期値CON*3。 跳躍 初期値SIZ*3。 ナビゲート 初期値35%。 変装 初期値POW*4。
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Clan Brotherhood
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「Brotherhood」(ブラザーフッド)は、B zの楽曲。作曲は松本孝弘、作詞は稲葉浩志。 10thアルバム『Brotherhood』表題曲。 B zに関わる人々(Brother)との関係を歌っている。 ライブでは2番Aメロの“うまくいってるかい”の部分は観客に対して語りかけたり、曲の最後で稲葉が歌詞の一部分を歌える限界まで伸ばし続けた後シャウトする事が恒例となっている。近年のLIVE-GYMでは同じく2番Aメロの“こっちだって”の部分を“誰もが”に変えて歌っている。 ベストアルバム『B z The Best ULTRA Treasure 』の収録曲を決めるファン投票では1位を記録し収録された。 アレンジ Brotherhood Brotherhood (E)2011年に敢行された北米ライブツアー「B z LIVE-GYM 2011 -long time no see-」、「Music for Relief - Secret Show for Japan」で演奏された英語詞ver.である。作詞は稲葉とシェーン・ガラースの共作。B zとしては音源化してないが、作詞を担当したシェーン・ガラースによってカバーされ、音源化されている。 ライブ披露 B z LIVE-GYM 99 -Brotherhood- SHOWCASE B zepp B z LIVE-GYM 99 Brotherhood B z LIVE-GYM 99 Brotherhood -Intermission- B z LIVE-GYM 99 Brotherhood -Extra- B z LIVE-GYM The Final Pleasure IT S SHOWTIME!! (石川、熊本、愛媛公演除く) B z LIVE-GYM 2003 BANZAI IN NORTH AMERICA B z LIVE-GYM 2006 MONSTER S GARAGE (ドーム公演から) B z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS- B z LIVE-GYM 2011 -long time no see-(英語ver.での披露) Music for Relief(英語ver.での披露) B z LIVE-GYM 2011 -C mon- テレビ朝日ドリームフェスティバル2011 PEPSI NEX presents B z 1DAY LIVE 参加ミュージシャン 松本孝弘:ギター・作曲・編曲 稲葉浩志:ボーカル・作詞・編曲 ビリー・シーン:ベース 黒瀬蛙一:ドラム SUZUKI SATORU:マニピュレーター 収録作品 CD作品 リリース日 タイトル 1999年7月14日 Brotherhood 2008年9月17日 B z The Best ULTRA Treasure 映像作品 リリース日 タイトル 規格 2000年8月2日2001年3月14日 once upon a time in 横浜 〜B z LIVE-GYM 99 Brotherhood 〜 VHSDVD 2004年2月25日 Typhoon No.15 〜B z LIVE-GYM The Final Pleasure IT S SHOWTIME!! in 渚園〜 VHSDVD 2006年12月20日2010年12月22日 B z LIVE-GYM 2006 MONSTER S GARAGE DVDBlu-ray 2009年2月25日2010年12月22日 B z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS- DVDBlu-ray 2012年5月30日 B z LIVE-GYM 2011 -C mon- DVDBlu-ray
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#10 Brotherhood F・E・A・R ギリギリchop(Version51) Brotherhood ながい愛 夢のような日々 銀の翼で翔べ その手で触れてごらん 流れゆく日々 SKIN イカせておくれ! SHINE
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ASSASSIN S CREED ROGUE 【あさしん くりーど ろーぐ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3Xbox 360(*1)Microsoft Windowsプレイステーション4Xbox OneNintendo Switch(*2) 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト ソフィア・スタジオ 発売日 PS3 2014年12月11日 Win 2015年3月10日 PS4/One 2018年3月22日 Switch 2019年12月6日 定価 PS3 7,992円 Win 2,592円 PS4/One 4,298円(税込) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 Switch版の単体販売はなし 判定 良作 ポイント 『UNITY』と同時発売された繋ぎ?テンプル騎士団側のアサシンハンター旧世代機におけるシリーズの集大成 ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー ゲーム内容 追加・変更点 復活した要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 アサシン達よ、その信条は本物か 概要 『ASSASSIN S CREED IV BLACK FLAG』に続いて据置機で発売された作品。 北米では『ASSASSIN S CREED UNITY』と同時発売されており、本作との関連要素もある。 完全に次世代機向けに開発され、ゲームエンジンも更新された『UNITY』に比べ、本作は旧世代機向けに発売され、エンジンも以前の「Anvil Next」のままとなっている。 本作のメイン開発はPSVの『アサシン クリードIII レディ・リバティ(*3)』を手掛けた、ブルガリアの首都・ソフィアに拠点を構えるソフィア・スタジオが担当している。 本作の舞台は『ASSASSIN S CREED III』の少し前(*4)、フレンチ・インディアン戦争(*5)さなかの北大西洋岸となっている。 そのため『III』の前日譚といった一面もあり、同作で舞台となった場所や登場人物も多く登場する。 さらに『IV』及びDLCの「自由の叫び」の人物も登場しており、両作を繋げる作品ともなっている。 本作の特徴は、なんといっても主人公がアサシン教団を裏切り、これまで一貫して主人公の敵側だった、テンプル騎士団につくという点である(*6)。 本作は、『III』より続いた「ケンウェイ・サーガ」の最終章とも言える作品であるが、本作の主人公はケンウェイ一族ではなく、新キャラの「シェイ・パトリック・コーマック」となっている。 ただ、『III』で重要人物だった「ヘイザム・ケンウェイ」が、今作でも中心人物として登場する。 現代編の舞台は『IV』を引き継いだものになっており、引き続き登場する人物もいる一方、新たな人物も登場する。 ストーリー アブスターゴ・エンターテインメント社はあるトラブルに見舞われ、一時的に業務を停止していた。 どうやら、アニムス内で「シェイ・コーマック」なる人物のファイルに接触したことが原因らしい。 現代編主人公はトラブル解決に駆り出され、その過程でシェイの数奇な人生を追体験することになる。 1750年代始め、シェイ・パトリック・コーマックはアサシン教団の一員として、北アメリカ植民地で修行と戦いの日々を送っていた。 ある日、ダベンポート・ホームステッドの導師アキレスのもとに、伝説的アサシンのアドウェールが訪ねてくる。 彼によると、地震により大きな被害を受け、そしてそれに乗じて「秘宝」のありかを示す手稿と箱が、テンプル騎士団に奪われたという。 アキレスは手稿と箱の奪還を直ちに指示し、シェイもその任務に加わることとなった。 奪還のための任務は確実に進んでいたものの、その過程で明らかな弱者まで手に掛けていくことにシェイは疑問を持ち始める。 仲間からは「それは正しく、必要なことだった」と言われるが、なお気は晴れなかった。 探索の末ついに手稿と箱の奪還に成功し、秘宝の在り処も探り当てるシェイ達だったが、その後ついにシェイの人生を大きく変える出来事が発生する。 ゲーム内容 本作もこれまでと同じく、ミッションを請けて暗殺を行い進めていくといった形だが、『IV』と同じく海上で船を襲い略奪を行うといった行為も可能となっている。ただし本作では主人公らは海賊ではないため、敵対勢力に対する通商破壊的な行動と言えるものとなる。本作では大きく「北大西洋」「リヴァーヴァレー」「ニューヨーク」の3つのマップがある。 本作でも主人公は二刀流だが、『IV』とは異なり右手に剣、左手にダガーといったスタイルになっている。ピストルは持ち歩けるのは2挺までとなった。 本作では、前述の通り主人公が途中でアサシン教団からテンプル騎士団に寝返るのだが、それによる操作の変化といった事は特にない。ただ、アサシンと騎士団はそれぞれ異なる国と協力関係にあり(*7)、立場が変わることで友好と敵対関係が入れ替わることになる。 本作のシステムは基本的に『IV』のものをほぼ引き継いでおり、以降では主に変更点を記述する。 追加・変更点 新武器として「エアライフル」と「グレネードランチャー」が登場。 エアライフルは、一見普通の銃だが発砲音がしない。弾は各種ダートを使用し、つまりはこれまでも登場した「吹き矢」の発展系と言えるもので、有効射程も大きく伸びている。一時的に眠らせる「スリープダート」と発狂して周囲に襲いかかる「バーサークダート」に加え、新たに「爆竹ダート」が登場し(*8)、誘き出しや火薬の爆破に活用できる。 グレネードランチャーは、爆発する榴弾(グレネード)を射出する。「スリープ」と「バーサーク」はダートの範囲攻撃版といったものだが、単純に爆発して攻撃する「榴散」も存在し、扉などを吹き飛ばし道を開いたりもできる。 今作でも『IV』と同じく武器ホイールが無く、十字キーで武器と道具を選ぶという方式になっているが(*9)、『IV』では上下で武器、左右で道具という方式だったのに対し、今作では左方向が武器、右方向が道具となった。上方向はエアライフルのダート、下方向にはグレネード弾が充てられている。 潜んだ敵との戦い 作中では主人公が身を隠せる場所などに敵が潜んでいることがあり、彼らはタカの眼でも見えない上に、近づくと不意打ちされて瀕死になるほどのダメージを受ける。 ただし対抗策はある。潜んだ敵の近くでは囁き声のようなものが聞こえ、画面端に霞がかかったようなエフェクトがかかり、敵の存在を知らせる。その状態でタカの眼を使うと、主人公を中心にドーナツ状の「デンジャーコンパス」が出現し、敵の方向を光って知らせる(*10)。敵に近づくと光の幅が広がり、全周を覆う状態になると敵を探り出すことができるようになり、逆に誘い出したり不意打ちが行える。また、不意打ち時にカウンターボタンを押すことでカウンターキルも可能。居場所も固定なので慣れてくればそれほど脅威ではなくなる。 船関連 本作では序盤から船を入手し利用することができるが、南のカリブ海が舞台だった『IV』と異なり、一転して氷山が浮かぶような寒々とした北大西洋が舞台となる。「砕氷衝角」を装着することで海上の氷を砕きながら進めるようになる。さらに浮かぶ氷山も単なる背景ではなく砲撃することで破壊でき、崩壊の衝撃を周囲に伝え、小型船程度なら沈められる。 船の武装は基本的には同じだが、時代の変化などもあってか変化したものもある。 前方を向いた際の「連鎖弾」が「カロネード砲」に変わっているが、速度を落とすという効果自体は特に変化がない。 後方を向いた際の「樽爆弾」が「燃える油」になり、文字通り海上に燃えながら漂い、接触した船を燃やしてダメージを与える。 新たな兵器として「パックルガン(*11)」が登場し、これは以前の「旋回砲」の位置にあるものだが、使用感は大分異なる。初使用時にはボタンの変更よりその連射速度に戸惑うだろう。ある程度自動でロックしつつ自由にも撃てるという、『III』と『IV』の中間のような性能となっている。乗り込み時にも一定弾数撃ち続けることが可能で、アップグレードで装填弾数が増加する。かなり仰角がとれるため、マストの上にいる敵を直接撃ち落としたりもできる。 「真後ろを向く」ボタンが追加された。これはかつての旋回砲のボタンで、旋回砲にあたるパックルガンは望遠鏡だったボタンに、望遠鏡は十字キーの上にそれぞれボタンが変更されている。 今作でも敵船への乗り込みが行えるが、逆に敵の方からも乗り込んでくるようになった。敵船が突っ込んできた後に、煙幕がたかれたようになって一時的に行動不能になり、その後自船上で戦闘が始まる。ただその後は敵船にも移れるなど、乗り込んだ時とほぼ同じ展開となる。 各地のギャングの拠点に侵入すると、「ボスを倒す」「旗を燃やす」などの条件が提示され、全て達成すると拠点を乗っ取ることができ、収入がアップする。 本作には「アサシンの迎撃」といったものがある。これは各地のハトから暗殺の指令を手に入れ、先に見つけた標的を殺されないように、逆にアサシン達を見つけ出して倒していくといったものである。アサシンを倒すのが速ければ速いほどボーナスも上がる。 今作にも「交易艦隊」が存在し、基本的には『IV』と同じだが、進めるに従い七年戦争の進行具合も連動して語られる。戦闘場面がスキップできるようになったほか、修理などで「宝石」といった独自のものを消費していたのが、普通の金を使うようになった。 海の砦との戦いは今作にもあるが、最後に司令官を倒す必要が無くなっている(*12)。 本作にも銛漁があり基本的には同じだが、地域上獲物に「イッカク(*13)」が加わっただけでなく、さらに海上に氷が浮かんでおり、引き回されている場面でぶつかるため、ボートに捕まり衝撃に耐える必要がある。 冷たい水に浸かっていると寒さでダメージを受け続けるようになった(*14)。 『IV』の「伝説の船」のような、「伝説の戦い」という高難度のミッションがある。 口笛を吹いた際に、音の広がりが視覚的に表示されるようになった。 本作にはオンラインプレイは存在しない。 復活した要素 『IV』での1つの大きなマップから3つのマップに分割され、この点は『III』に近い。 一定時間ごとに収入があり、一杯になる前に回収するという、エツィオサーガにあったようなシステムが加わった。各地にある建物を「改築」という形で修復し、その度に収入も増えていくというのも共通している。 評価点 旧ハード一つの集大成 完全に次世代機向けの『UNITY』に対し、実質旧ハードで発売された最後とも言える本作は、これまでのシリーズの様々なシステムやミッションを集めた、正に集大成と言える内容となっている。このあたりは「単調」と批判された1作目と比べ隔世の感がある。 より便利・快適になった内容 船関連 『IV』では後ろを向くのに少し時間がかかったため、樽爆弾を使うのが少し面倒だった。今作では即向ける用になったことで、後方確認もしやすくなった。望遠鏡が十字キーの上になったのは、操船しながらの使用がやや難しくなったが、そこまで大きな問題でもない。 燃える油も、性質上樽爆弾に比べ小分けにして使用できることで、より柔軟に活用できる。 パックルガンも、旋回砲に比べより自由に使えるようになり、慣れればほぼ上位互換の武装と言っていい。戦列艦のような大型の船相手では角度的にも厳しいものの、ブリッグやフリゲート辺りならパックルガンのみでも制圧ができてしまうほど使い勝手が良い。 各地の小島などにはインタラクトするとすぐ船に戻れるボートや船を呼ぶ鐘などが配置されていて、船を置いて陸を歩き回る機会の多い本作では重宝する。 それ以外にも、交易艦隊の戦闘の早送りや、修理に普通の金が使えるようになったのは、最初からこれでよかったとも思える改善である。 キャラとストーリー 『III』と『IV』をプレイした者にとっては、それらに登場したキャラや場所が再登場するのは、やはり嬉しくもある。しかも時代の違いにより、それらの作品に登場した時とはまた違った姿を見られるのも興味深い。 『III』につながる流れや、アサシンを裏切り騎士団に加わる主人公といった展開も、そこまで無理なくうまく描かれている。 以前よりは多彩になったロケーション 時代や地域的に、歴史ある巨大建造物が無いというのはもう仕方がないだろうが、『III』や『IV』に比べればかなり多彩にはなっている。氷山の浮かぶ寒々とした北大西洋に、山や川といった自然あふれるリヴァーヴァレー、大火災が起こる前で『III』とは雰囲気の異なるニューヨークなど、それぞれに違った特色があり、さらに季節による変化もある。マップが広いようで上陸できる場所は少なく、自由に移動できる場所が点在している感じだった『IV』に比べると、かなり広い範囲を移動できるようにもなっている。 シリーズおなじみの収集要素は、特に充実したものになっている。 定番のアニムスの断片は、今作では集めていくと何者かのメッセージが徐々に増えていく。 断片に似ているが色の違う「プロスペリティー」は集めていくと入手できる色々な物にボーナスが加わる。 各地の先住民の柱は、たどり着くまでも少し手間がかかるが、柱のパズルを解くことで「先住民のトーテム」が手に入り、ある場所で装備品が開放される。他にも「テンプル騎士の秘宝」や「バイキングの剣」といった物も、集めると装備品が開放される。 各地にある「洞窟画」は、タカの眼で見るとまた違った絵が浮かび上がり、ある者たちの物語を描いたものになっている。 各地で「戦時の手紙」が入手できる。これは何らかの理由で届かなかった手紙で、大抵はアサシンかテンプル騎士の連絡や報告といったものである。その中には、本シリーズの近い時代に登場していた人物も多く、ゲーム本編で語られなかった話など、ストーリーを補完するような内容のものも多い。 現代編でも、放置されたコミュニケーターやパソコンから様々な情報が収集できる。音声データは、本作の現代編登場人物の過去が語られ、本編内容を補完するものとなる。 賛否両論点 ほとんど『IV』そのままのシステム 前述の通り、本作は『IV』のシステムの多くを引き継いでいる。しかし、引き継ぐというかほとんどそのままで、メニューのグラフィック・UI等までそっくりである。今から本作をプレイする場合、『IV』と続けてやる人も多いかもしれないが、その場合さらによく分かることだろう。 一応少しは変化している部分もあり、改良されてもいるのだが、逆にそれが使い回し感を強調させたり、プレイに混乱をもたらす一面もある。特に武器と道具の配置の変化は、『IV』の感覚に慣れていると混乱しやすい。 似ているということは同じ感覚でプレイできるということでもあり、『IV』自体は十分良作と言っていい作品で、システム自体に大きな問題も無く、それ自体が悪いわけではない。変えたら変えたで文句が出るはずで、これは多くの続編が出ているゲームに共通するジレンマとも言える。 海賊を題材とした前作のシステムを丸ごと使いまわしたがゆえに、宝箱の開け方が主人公のキャラに合っていない、海賊行為が不自然、そもそも海が主体である必要性が薄いストーリーといった不整合も生じている。 アサシンハンターの悲哀 前述した通り、本作の主人公シェイはアサシン教団を抜け、これまでのシリーズでは敵側だったテンプル騎士団に加わり、「アサシンハンター」としてアサシン達を始末してゆくことになる。これは本作最大の特徴でもありウリと言っていい点だが、やはり釈然としない人も多いかもしれない。 テンプル騎士団自体は悪というわけでもなく(*15)、あくまでアサシン教団とは理念や手段が異なるだけで、最終的に世界の平和を目指していることはこれまでの作品でも語られている。シェイの離反や騎士団への協力といった流れも、それなりに納得のいくものになっており、騎士団側にもちゃんと正義や仲間との絆があることが描かれるのも新鮮である。 しかしそれでも、最初は仮にも仲間だった者たちを次々に手に掛けていくのは辛く、心が痛くもなってくる。こちらにも理由があるとはいえ、当然アサシンからは裏切り者と罵られ、恨みの言葉やこちらを否定する言葉を残して息絶えていく。 + さらなる衝撃 本作から登場するアサシンのみならず、なんと『IV』では主人公の副官として活躍し、「自由の叫び」では主人公まで務めたアドウェールすらも、中盤で始末することになる。『IV』をプレイした者なら、ここばかりはさすがに驚き、戸惑ったのではないだろうか。 当然、シェイにとってはそんなアドウェールへの思い入れはゼロ、ただただミッションの標的として始末してしまう。せめてアドウェールと関係のある人物が苦渋の決断で殺す…………のような展開であれば盛り上がりのある要素になっていたかもしれないが。 確証はないが、アドウェールは『III』に登場しないため、話の整合性を取るために仕方がなく死ぬしかなかったのかもしれない。また、これも仕方ない話だが『III』にも登場していたアキレスは、どうせ死なないのだろうとプレイヤーは分かった上でプレイすることになる。 何だか毛色の違うアサシン教団 前半はアサシン教団としてのシェイの、教団への疑問と苦悩が描かれ、後半はテンプル騎士団へと入団したシェイの教団との戦いが描かれる。「Ⅲ」で北アメリカのアサシン教団が壊滅状態となっており、元マスターアサシン・アキレスが引退に追い込まれたのもテンプル騎士団へイザム・ケンウェイの助けの元、シェイが壊滅させたというもの。 という訳で本作ではシェイの教団としての師、そしてテンプルとしての宿敵として『Ⅲ』のアキレスの現役時代も語られる。…のだが、正直アキレス率いる北アメリカアサシン教団の行動指針は疑問が多い。 本作のアキレスは教団の使命に異常に頑固であり、テンプルより先に「先駆者の秘密の場所」を自分達が見つけ、保護する事に頑なに執着している。「秘密の場所」に向かったシェイが力を起動させただけで大惨事を起こしてしまい、人間が管理するには早すぎる場所であると主張しても耳を貸す事は無く、「場所」への手がかりを処分しようとする強行手段を取ったシェイを始末しようとした。これがシェイが教団を離反する直接の原因となる。 またアキレスがどこまで把握していたか不明だが、少なくとも仲間のアサシン幹部達はギャングじみた連中を手下として使っている者もおり、そのギャングは街に毒ガスを散布する等かなり過激な手段も取っていた。他の幹部も目的の為に手段を選ばない描写もある。別にシリーズ通してアサシンが清廉潔白であるべきと明言されている訳ではないが、民衆に紛れ、民衆を味方につけて使命を果たしてきたアルタイルやエツィオが見たら卒倒レベルもの。 逆にテンプル騎士団(少なくともへイザム一派)は新参者のシェイの実力をいち早く認め意見を尊重する等かなり理性的かつ柔軟な思考や行動を取っており、これまた以前作とかなり異なる印象を受ける。いくら主人公の「アサシン・ハンター」の正当性を理由つけるためとはいえ、人によっては露骨と感じるかもしれない。 総じて、コンセプトとしては非常に「おいしい」要素があったはずの本作のストーリーである。過去作で明示されていた「アサシンの理想」「テンプル騎士の理想」二つの似て非なる正義。その間で翻弄され、苦しみながらもアサシン教団を裏切る主人公……そんな物語をしっかり描けていれば、シリーズファンにとって非常に興味深い一作となっていただろう。 しかし蓋を開けてみれば「この時点でのアメリカアサシンは悪者だから、テンプル騎士に寝返る」という浅いストーリーであった。特に、主人公シェイの周辺環境は「アサシン教団では何をやっても評価されない。意見を認めてもらえない」というものから「テンプル騎士では意見を聞いてもらえる。重要なミッションに関わらせてもらえる」という露骨な好待遇へと変貌する。そのため、シェイが信念を持ってアサシン教団を裏切ったというよりも、ただ自分にとって楽な環境へと流されていった風にも見える。こういった現状への不満を利用して人を利用するという手段は、過去作でのテンプル騎士の十八番である(民衆を暴動へと煽ったり、重要なポストの人物をテンプル騎士に引き入れたり)。本作を前情報無しのつもりでプレイしてみると、シェイが寝返るまでの流れはテンプル騎士に都合よく懐柔されているシーンにも感じる。 そして本作のアキレスの顛末を見てから「Ⅲ」のストーリーを見ると、教団復興よりもヘイザムの息子・ラドンハゲードン(コナー)を使ったアキレスのヘイザムへの個人的な復讐が強い…様に見えてしまうかもしれない。 ただ、本作は以前作の様な「過去編主人公の半生」を描くというよりは、断片的な記憶から抽出した「シェイの視点から見た、教団と騎士団の戦いと北アメリカ支部壊滅の顛末」を描いた、メタ的に言えばダイジェスト版の様な構成である事はゲーム中でもきちんと説明している。その為上記の様な見方は必ずしも正しいとは言えず、ゲーム外でシェイはもっと苦悩したかもしれないし、騎士団での地位を勝ち取る為に語られないミッションがあったかもしれないし、アキレスにもっと深い理由と思慮があったかもしれない。しかし結局の所ダイジェストであり、それらを補填する様な媒体も特に無い為、「アサシンハンター・シェイの物語」としてはやはり描写不足感は否めない。 潜んだ敵の面倒さ 本作の特徴と言える潜んだ敵だが、不意打ちされると瀕死のダメージを受けるため、無視して行ける場合はそれでもいいが、そうもいかない場合面倒でも戦うしかない。 ただ、一撃死であったら間違いなく理不尽に感じるだろうし、そう思わせない範囲で、危機感も持たせるギリギリの調整だとも言える。 いずれも厄介なアサシン戦 本作では途中から次々にアサシンと戦うことになるが、そのどれもが厄介な相手ばかりである。確かにハイライトと言えるボス戦であり、アサシンが弱ければそれはそれで納得いかないであろう。しかしそうは言っても、ついていくのがやっとなほどの速さで駆け回り、攻撃は入らずダメージは多大であったり、多くの戦いで面倒な仕掛けやギミックがある。 主人公はもうアサシンでないとはいえ、最初から追いかけっこのような展開になったり、正面からの戦いになることが多く、アサシンらしく密かに接近して不意打ちで仕留める、といった戦いはできない。 挙げ句にそこで提示されるサブ目標が、どれもさらに厄介な縛りを加えるものばかりである。これはやらなくてもいいとはいえ、さらに面倒になるのは確かである。アサシン戦はハイライト故にミッションも長めで、やり直すにしても面倒である。 マルチプレイが無い 本作には前述のようにマルチプレイが搭載されていない。本作の舞台でプレイできないのは残念に思う人もいるだろうが、元々マルチプレイに興味のない人には問題とは言えない。 同時発売された『UNITY』にはより進んだマルチプレイが搭載されており、そちらの方に注力したのかもしれない。 その他 アサシン時代のシェイは『Ⅳ』同様警戒地帯ではおなじみアサシンのフードを被るが、騎士団入団以降は警戒地帯でもフードを被ってくれない。つまり、ゲームパッケージイラストの「テンプル騎士団の衣装を着てフードで顔を隠したシェイ」というシチュエーションはゲーム中ではどうやっても再現できない。格好良いだけに人によってはかなり残念に感じる部分であろう。 最もゲームシステム的に違和感がある訳ではなく、騎士団以降もフードを被れる衣装が存在し、それを購入して着ればそれっぽい感じにはなる。 問題点 漂うマンネリ、使い回し、繋ぎ感 本作は前述のように、『UNITY』と同時期に発売され、『IV』のシステムを引き継ぎつつ、これまでのシリーズの様々な要素をかき集めた内容になっている。それ自体は悪いことだけでもないが、さすがにもうマンネリは隠せない。次世代機の登場から短いため、完全な次世代機向けに『UNITY』、旧世代機でもプレイできる作品として、これまでの資産を生かしてもう一作作ったようにも思える。『UNITY』との関連要素にしても、システムが一新され進化したマルチプレイの搭載された『UNITY』の方が本命で、本作はそのプロモーションや繋ぎのようにも感じられる。 ストーリーの短さ 本作は他のシリーズ作品と比べても、明らかにストーリーが短い。豊富なサイドミッションや収集要素等をこなしていれば気づきにくいが、単純にシークエンス数で比べれば『IV』の半分程度しかない。 一応ストーリー自体は本作でまとめられており、極端に短いとか描写不足というわけでもない。 従来のような丁寧な追体験ではなく、シェイの人生の重要な部分だけをピックアップしたダイジェスト進行になっている(現代編の人物曰く『データが断片化している』)。 例えば、シェイが騎士団の幹部達と正体を知らぬまま出会ってから、入団するまでの過程が省略。入団後のストーリーは教団幹部の暗殺と秘宝の捜索に関わる部分のみが抽出され、騎士団ならではのミッションも少なくテンプル騎士団として活動している実感がやや薄い。 どんどんおざなりになる現代編 本シリーズは、「遺伝子記憶」やそれを読み取り追体験させる「アニムス」といった独自の設定を活かし、現代と記憶の2つの舞台を行き来する独特の展開が特徴である。現代編は『III』で一旦決着し、本作は『IV』で一新された舞台を引き継いでいる。 しかし『IV』からの現代編は、主人公が外見や素性がほとんどわからない人物であり、さらに一般社員とあまり変わらない立場であり、よくわからないまま事件に巻き込まれている、というような内容であった。本作はその続きといったものでもあるのだが、最初からまたよくわからない新キャラが登場し、実質本編と言える記憶編の合間に、少し作業を行うのを繰り返すだけと、さらに味気ない内容になっている。ストーリーを進め新事実が明らかになる度に、新キャラ達が驚き興奮する様子が描かれるが、まるで主人公そっちのけで、自分達だけで勝手に盛り上がっているように感じられる。 その新キャラ達にしても、単に進めるだけでは何か只者ではない雰囲気を感じるだけで、各所のパソコンから手に入る音声データで少しずつ素性が明かされていく。むしろそうやって情報を補完していくのが、現代編のメインとすら思えてくる。 また、現代編で指示された場所になかなか行かないと、「~に行ってって言わなかった?」などと急かされるのだが、それでも行かないとどんどん口調がきつくなり、最後は強烈な皮肉や罵倒と言っていいものになる。元々そういうキャラであって、次に行く場所を忘れないような配慮とも取れ、実際そういう台詞が出てくる頃には相当寄り道しているのも確かだろうが、もう少し落ち着いて探索させてくれとも言いたくなる。 現代編は単調な内容の繰り返しなのだが、最後は最後でまた唐突な展開を迎える。 後続作品ゆえの矛盾点 教団を裏切ったシェイは北米テンプル騎士団のヘイザムの傘下へと入り、彼と共に北米アサシン教団にトドメを刺し、その実力と信頼性を見込まれて「先駆者の箱」の捜索を託される――というのが終盤のストーリーになるのだが、ここがどうしても過去作品と食い違う。 『ASSASSIN S CREED III』の小説版であるAssassin s Creed Forsaken(*16)は「コナーが父ヘイザムの日記を発見し、彼がどのように騎士団で活動しどのような気持ちで息子を見ていたかを本編ストーリーに組み込みつつ補足する作品」で、当然日記にアメリカ大陸に来た当初(ガジージーオと夫婦関係になったシークエンス4以降の数年分)の記述もあるが、そこにシェイ関係や「先駆者の箱」の内容が一切無い。ローグが後付けの続編として生まれた作品なので仕方ないと言えば仕方ないが…。 ローグ現代編でヴァイオレット・ダ・コスタがこれだけ偉業を成しているシェイが名前すら日記に残っていないのはおかしい といった旨のセリフを発しており、開発側もこの辺りの矛盾点は理解している模様。 総評 かつての敵に加わり、かつての仲間たちを手にかけてゆくという、『ASSASSIN S CREED』シリーズの中でも最も闇深い作品。 旧世代ハードの集大成にして、新世代への橋渡しでもあり、様々な意味で特別な作品である。 一方で、やはりマンネリが出てきているのも確かで、繋ぎとして作られた感も否めない。 しかしケンウェイサーガを繋ぐ物語でもあり、1つのゲームとしては洗練されてまとまっており、良作としてプレイする価値は充分にある。 余談 本シリーズのパッケージは、主人公中心のシンプルな構図ながら、作品ごとの内容や雰囲気を端的に表したものになっていた。 だが今作においては、雪の中で船を後ろにした主人公シェイが中心に立ち、その左右手前で対峙する2人の人物の手からアサシンブレードが見えるという、やや特異ながら実に本作を表したものになっている。 ロード画面等で毎回現れる水滴のようなアサシンのシンボルも、作品によって独自のデザインになっているが、本作ではひび割れたようになっており、やはり本作の内容を表している。 さらにオープニング画面では、アサシンのシンボルが割れてテンプル騎士団の十字になるといった演出もある。 2018年3月22日に、PS4/One向けにリマスター版が発売された。最大4k解像度などグラフィック面の強化実装と共に、デラックス・エディションに収録されていた追加コンテンツが全て含まれている。 また、新衣装として当時の最新作『ASSASSIN S CREED ORIGINS』の主人公・バエクの衣装が追加されている。
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いわゆる、ギルドやクランのようなもの。 ~団というイメージかな。 例えば鷹の団だと「The brotherhood of the Hawk」という感じ?(超適当) ちなみに、管理人はどこにも所属していないので詳細は不明です。 説明見てると、Brotherhood専用ポイントが取得できて船を強化できるっぽい。
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Assassin s Creed Revelations - アサシン クリード リベレーション ジャンル アクションアドベンチャーオープンワールド 対応機種 PS3 / Xbox360 / PC プレイ人数 オフライン 1人オンライン 最大8人 メディア Blu-ray (PS3)DVD-ROM (Xbox360) 価格 ¥7770 発売日 2011年12月1日 発売元 UBI SOFT 開発元 Ubisoft Montreal (Singleplayer)Ubisoft Annecy (Multiplayer) CEROレート Z指定 因縁深いボルジア家との決着を果たしたエツィオは、 イタリア全土に一時の平穏をもたらした。 しかし、彼は若き日に父や兄弟たちを陰謀で殺されて以来、 アサシンとしての宿命に生き、使命を果たす事だけに専念していた。 ならば役目を終えた今、彼には何が残っているのか。 彼の人生にはそれに答えるだけのモノは何もなかった- 自分と同じく、あくまでもアサシンとして生きた男、アルタイル。 彼の足跡を辿ることで自身のアイデンティティを取り戻せるのではないか。 エツィオは希望を求めて、戦乱のコンスタンティノープルへと旅立つ。 ラーシェイア、ワキュン、ムトラクベイル、クルンムーキン これぞ我らが血盟の英知を集約せし言葉 闇に生き、光に奉仕する、そは我らなり 真実はなく、許されぬことなどない 眠れ、安らかに 俺はデズモンド・マイルズ。 これは俺の物語だ アサシン クリード(Assassin's Creed)@wiki ASSASSIN'S CREED II -アサシン クリード2- 攻略wiki Assassin's Creed Brotherhood - アサシン クリード ブラザーフッド - 攻略wiki Assassin's Creed III - アサシンクリード 3 攻略wiki Assassin's Creed Ⅳ - アサシンクリード 4 攻略wiki ※質問を投稿する前に当wiki内をよくお読み下さい。多くの場合よくある質問によって解決される事でしょう。 また、検索フォームも有効に使われる事を願います。 検索 and or
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ASSASSIN S CREED ORIGINS 【あさしん くりーど おりじんず】 ジャンル アクションRPG 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindows 7~10 メディア PS4/One BD-ROM/ダウンロード併売 Win ダウンロード専売 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ 発売日 2017年10月27日 定価 PS4/One パッケージ版 8,400円 ダウンロード版 7,500円 Win 通常版 8,400円 ゴールドエディション(*1) 10,200円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 備考 前日譚を描いた小説版もあり 判定 良作 ポイント 物語は「起源」へ色鮮やかに描かれる古代エジプトの砂塵と陽光魅力的なメジャイの主人公・バエクシリーズ初のファンタジー要素が登場アクションRPGへの路線変更は賛否両論気味 ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 ユービーアイソフトが販売するステルスアクションゲーム『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル10作目。 同社の看板タイトルとして定着している『ASSASSIN S CREED』だが、毎年新作を継続してリリースするという状況から質のバラつきやマンネリ感も出ており、こうしたこともあり前作『SYNDICATE』の発売後一旦シリーズの休止宣言が出ていた。 本作はそのシリーズ再開の鏑矢となるタイトルであり、過去作の様々な要素の廃止・変更・復活をしつつ新たな現代編の主人公が明確に設定されるなど記念すべき10作品目を迎えるにあたり「仕切り直し」を強く意識した作品となっている。 中世の十字軍に始まり産業革命の時代まで来た『ASSASSIN S CREED』だったが、ここに来て本作は一気に時代を遡り、紀元前のプトレマイオス朝エジプトが舞台となっている。 古代エジプトの栄華が失われつつある中で最後のメジャイ(*2)の戦士バエクの復讐の旅路を通し、アサシン教団がいかに発足したのかが描かれる。 ストーリー 紀元前49年。 プトレマイオス13世の治世下のエジプトでは日に日にローマ帝国の影響が増し、神々への信仰も少しずつ揺らぎつつあった。 エジプトの守護戦士「メジャイ」の末裔バエクは謎の仮面の男たちに息子を人質にとられ、不幸な事故により息子を喪ってしまう。 それから一年後。バエクとその妻のアヤは息子の魂の安寧のため、エジプトを闇から操る「古き結社」たちへの仇討ちを始めるのであった。 時は流れ2017年。 アブスターゴ社員のレイラ・ハサンはアニムス計画から遠ざけられたことに憤慨し、自身を計画から外した上層部を見返すためにバエクたちの墓所を暴く。 2人のミイラから得た遺伝情報を新型アニムスへとセットし、悠久の時を超え過去世界へとダイブするのであった。 特徴 本作はシームレスなオープンワールドマップを採用し、エジプト全土を自由に冒険することができるようになっている。 過去作同様各地の高所にはビューポイントが設定されており、一度シンクロするとその地点へと高速移動可能になる。 これまでの作品同様シナリオが進行するまで一部侵入できない地域や特定のイベント限定のマップもあるが、全解禁後の広さはシリーズでも随一の物となっている。 また、地上のみならず水中にも潜水して探索できるようになった。水上もこれまではひたすら泳ぐしかなかったが本作ではファルーカ(小型帆船)に乗ることで快適に移動できるようになった。 伝統的な操作割当であったRボタンのアクティブモードなどが廃止され、R1/RBが弱攻撃・R2/RTが強攻撃ボタンになった。フリーランに相当する段差移動は×/Aボタンか○/Bボタンだけ押しっぱなしで良くなった。 レベル制・スキルツリーシステムの導入 過去作からの最大の変更点と言える部分で、これまでは純粋にアクションゲーム寄りの作風だったが、本作は敵を倒したりクエストをクリアすることで経験値を溜めレベルアップする…というRPG風の作りになった。 スキルツリーはレベルアップ・石板発見時に入手できるアビリティポイントを消費することで新たなスキルを習得できる。 ステルス能力と弓矢などの遠距離武器の「ハンター」と、近接戦闘関連スキルの「ウォリアー」に加え、爆弾やスリープダーツなどの特殊装備と戦闘以外のスキルの「預言者」の3系統があり、任意の系統から順番に習得することができる。 オプションによる難易度選択が導入されたのも本作から。ステルスアクションに苦手意識が拭えない初心者でもシリーズに入りやすくなった。 戦闘システムや武装に関しても過去作の物から刷新された。 最大の変更点として盾が追加されたことが挙げられる。L1/LBボタンでガードを固めることや受け流し(パリィ)が行えるようになり、一言で言うと『DARK SOULS』及びそのフォロワー作に近い操作体系をとっている。 また、会敵すると画面下部にアドレナリンケージが出現し、敵に攻撃を当てたりすると徐々にケージが上昇する。最大値まで貯まった状態で弱・強攻撃ボタンを同時押しにすれば装備している武器に応じて大技を繰り出したり一定時間バエクのステータスアップが行える。 もちろんシリーズの象徴であるアサシンブレード(*3)などを使った暗殺術も健在で、後述の通りレベルさえ十分で敵に発見されていない状況ならば一瞬で息の根を止めることもできる。 過去作では武器はある程度種類が限られており特定のタイミングで入手したら最後までその武器が使用可能というアクションゲームとしてはベーシックなスタイルだったが、本作ではいわゆるハクスラ要素が部分的に導入された。 各地の宝箱を開けたりや敵を倒すことで新たな武器や防具を入手できる。ただし、一般的なMMOなどに見られる装備品の能力がランダムに割り振られる本格的なハクスラと違い、武器ごとにパラメーターや特殊能力自体は固定されている。 各種装備は野生生物を倒したり各地に落ちている物を拾うことで集めた素材を使うことで強化が可能。また、装備にもレベルが定められており、自身の現在レベル以上の武器を入手しても装備することはできない。 相棒のセヌ 主人公のバエクはこれまでのアサシンたちの特殊能力である「鷹の目」を持たないが、その代わりとして本物の鷹であるセヌが冒険をサポートしてくれる。 上キーを押すと操作キャラがバエクからセヌへと切り替わり、敵や宝箱のマーキングなど偵察が行えるようになっている。スキルを習得すれば陽動も行えたりと旧シリーズにあった「弟子」の要素も部分的に兼ね備えている。 一部のストーリーイベント限定で海戦が復活した。 海戦が初登場した『III』のような海洋ミッションもないため、基本的にシナリオ中に数度のみ行われる。 紀元前の海戦ということもあって当然ながら大砲なぞ存在しない故に、火矢と投石器、衝角で攻撃する。 デズモンド時代のような現代編の復活。 近年の現代編はプレイヤー自身が主人公とされ明確なキャラクターが設定されていなかったり操作できないムービーパートで済まされていたが、本作では現代編の主人公が明確に設定され、初期作のようなTPS視点の操作パートが復活した。 実写映画版と関わりが深く、事前に観ているとより楽しめる。映画を観ていなくてもゲーム中の読み物で最低限の補完が可能。 DLC 本編の後日談となるエピソードが2回に分けて配信されている。どちらも単品販売がなされている他セットで買えるシーズンパスも販売されている。いずれも新規マップが追加された規模の大きい拡張となっている。 第一弾「隠れし者」 シナイ半島を舞台にバエクたちのその後が描かれる。教団の教義の1つが確立された経緯や過去作へとつながる小ネタが存在したりと、本編終盤で垣間見える教団の起源に深く切り込んだシナリオとなっている。 第二弾「ファラオの呪い」 こちらも本編の後日談となるエピソードだが、かつてのエジプト首都テーベ・王家の谷・そしてまさかの古代エジプトにおける冥界である葦の原野を舞台にしている。 現世と冥界を行き来して今は亡き歴代のファラオやアヌビス神と戦うといういつもの『ASSASSIN S CREED』からはぶっ飛んだ神話・超常的なシナリオであり、本作のエンドコンテンツとなるボス戦クエストも同時に配信開始されている。 ディスカバリーツアー 無料アップデートで追加されたモード。教育機関などでの利用も視野に入れて製作されているため、このモードのみの単品販売もなされている。 戦闘や収集要素は一切なくプレーヤーが自由に歩き回る形で当時のエジプトの文化習俗政治情勢などについて学習することができる。 ちなみに操作キャラは本編で操作できるバエクとアヤ、レイラを含め25種類用意されている。しかしゲーム本編のモーションとマップを流用している都合上誰でもパルクールアクションが行えるため、神殿やピラミッドをいとも簡単によじ登る幼女やクレオパトラというとてつもないシュールな光景も拝むことが可能。 5つのテーマに分類される合計75種類ものツアーが個別に用意されており、本編のおまけとして見た場合かなりのボリュームとなっている。 これまでアニムスのUIという体裁でデザインされていたVRテイストなUIなどが一新され、シンプルなフリーローミングRPGの様式になった。 クリア済みクエストのリトライとサブ目標によるシンクロ率、DNAシークエンスなど、ステージ制とそれに伴う要素もまた同時に全廃されている。 ライフゲージ、マップ描画時のデジタル感と死亡時の「シンクロ解除」に名残を残すのみ。 評価点 エジプトというロケーションそのもの。 昨今では古代エジプト的な要素を含んだキャラクターなどは様々な創作作品で見受けられるがエジプトそのものが舞台になる作品は限られており、プレーヤーがエジプトを自由に歩けるオープンワールドゲームは本作が世界初のタイトルと言える。 一面に不毛の地が広がるサハラ砂漠からナイルの恵みにより発展した緑豊かなナイルデルタ地域、説明不要の世界遺産であるギザの王墓とロケーションも豊富で飽きさせない。 エジプトの目玉と言えるピラミッドや数々の神殿は外部のみならず中身もしっかりと作りこまれており、探索したいという冒険心をくすぐらせてくれる。ピラミッドもまた現代の石段が剥き出しになったものではなく、当時の(こうだったであろう)化粧石で覆われた美麗な物となっている。当然、パルクールで天辺まで登ることもできる。 現在は失われたアレクサンドリア図書館やファロス灯台と言った歴史に名のみを遺す建築物も再現されているのもポイントで、こうした今は姿形無き名所に訪れることができるのもゲームならではの楽しみと言える。 わずかに残っている当時の資料に加え、フランスの建築家ジャン=ピエール・ウーダン氏の協力の元、これら建造物がデザインされているためリアリティも抜群。 これを象徴するエピソードとして、本作発売から6日後に発表された素粒子を用いたギザの大ピラミッド調査で発見された隠し部屋がゲーム中にも再現されていたという驚嘆すべき事件がある。 ウーダン氏の説を元に将来的に発見されることを期待して実装したとのことだが、わずか数日で事実であったことが証明されたのである。 プトレマイオス朝末期という時代柄、エジプトに勢力を伸ばしてきているギリシャやローマの建造物も散見される。ギリシャ神の神殿、建設中の水道橋など。 人間や建物のみならず動物たちも生き生きとしており、村で立ち止まると猫がすり寄ってきたり牛がのんびりしていたりと古代の息遣いを感じさせる。 一方動物たちは必ずしもバエクに友好的とは限らず、エジプト各地にはコブラやライオン、ワニにカバと言った危険な生物たちもいる。とりわけカバはかなりの強敵で、リアルなカバの恐ろしさ(*4)を再現しているゲーム業界でも珍しい作品だと言える。 ターゲットを始末した際の対話シーン(通称:暗殺空間)もエジプト神話に則り、過去作とは一味違った神秘的な演出が好評。 資料が限られる古代の話ゆえにアサクリのお約束である実在の偉人との交流や歴史上の大事件との絡みはどちらかというと少な目だが、クレオパトラの有名な逸話や誰もが知っているカエサルのあの一言といった歴史体験ゲームとしての押さえておきたい要所はしっかりと押さえている。 マップの広さもこれまでの『ASSASSIN S CREED』以上。 これまでの『ASSASSIN S CREED』は舞台となる都市を絞って特定の都市およびその周辺地域のみをミッションの合間に探索できるようになっていたが、本作は(ナイル川東側と上エジプトが舞台になるDLC編も含めれば)文字通りエジプト全土をほぼ切れ目なしに渡り歩くことができる。 当時の伝統的な暮らしをしているバエクの故郷シワのオアシスから、ギリシャ・ローマの文化的影響が色濃い地中海方面まで自分で歩いたり馬や駱駝に乗って冒険可能。 また、騎乗している際には目的地までのオート移動機能も存在し周囲を自由に眺めながら観光することができる。 『ASSASSIN S CREED』としては初めて他のゲームのような形のサブクエが導入され、各地で受注できるようになった。 一度受注しても完遂しなくてもよく、複数のクエストを平行して進めてもよい。 ほぼ全クエストにフルボイスイベントがあり、過去作に多かった単純に数字を増やすだけの収集要素よりもストーリー性が増している。本シリーズ内での比較に限れば進歩していると言える。 中身自体はいわゆるお使い的な物が多いものの、本筋では語り切れない古代エジプトの文化や習俗と関わりあるイベントが多々あるので、雰囲気づくりの一環としては申し分ない。 またメインクエストに関してはサブ目標などによる内容評価がなくなったことで、攻略の自由度を高く感じやすくなった。ステルスプレイが直接優遇されているわけではない分、近接戦闘や弓矢の各スキルを生かした大立ち回りをしても問題ないようになっている。 主人公・バエクが魅力的 30代後半の所帯持ちの男性というゲーム業界としては異色の主人公だが、その分精神的に成熟しており自身の過去から子供思いなシーンが多く、歴代主人公でも屈指の人格者である。 信心深く知性に富む一方で卑劣な悪党には激昂を見せる、理知的な側面と直情的な側面をバランス良く併せ持った人間的な人物であり、共感しやすい。 また、サブクエストによっては冗談めかした対応を取ったり奔放な依頼人に困らされたりと少々コミカルな場面も存在し、好感の持てる描写に事欠かない人物となっている。 「オリジンズ(起源)」というタイトルの通りこれまでの教団のしきたりやシリーズのお約束についてもそれとなく連想させる要素が多く、シリーズファンなら楽しめるようになっている。 特に「アサシン教団のマーク」が初めて画面に映るシーンは演出も相まって本作の印象的なシーンに挙げるファンが多い。 そもそもアサシンとエジプトに何らかの関係があることは初代の時点で示唆されており、『II』でも本作に登場する人物について言及があったため、長らくエジプト編を望むファンは一定数存在していた。本作はこうしたファンの期待にようやく応えて長年の伏線を回収できたと言える。 一方それ故に、(過去編に限ればだが)シリーズ他作との接続は少なめであり、シリーズの他作品を遊んでいなかった人であっても話が分かりやすく手に取りやすい。 セーブファイルが複数作成可能に 『UNITY』『SYNDICATE』ではセーブファイルを1つしか作成できなかったため、最初からやり直したければセーブデータを消すか別のアカウントを使用するしか無かったが、本作でようやく改善された。 また、装備やステータスなどを引き継いでストーリーを最初からプレイできるニューゲーム+もアップデートで追加されたので、気軽に過去のストーリークエストを再プレイできるようになった。 賛否両論点 カウンターの再廃止 前作で復活したカウンター攻撃だが、本作でまたしても廃止され、盾の受け流しに面影を残すのみとなった。 これに関しては「正面から突っ込んでもリカバリーが効くため便利すぎた」「殺し方を考える余地が出来ていい」という肯定的な意見もあれば「囲まれた時や強敵相手と戦う時に厳しい」「カウンターで華麗にいなす方がアサシンらしい」と賛否どちらの意見も存在する。 カウンターが弱体化されたことで相対的に1人ずつ仕留める暗殺の重要度が上がったので、ミッションに直接要求しない範囲内でステルスキルを優位にすることに成功したとは言える。 ファンタジー要素 これまでのシリーズでは明確なSF・オカルト要素は第一文明関連のみで、それらも神話や聖書に出てくる秘宝が実は第一文明の科学の遺産であった、という程度の内容であった。 対して、本作ではアニムスのバグや夢という形とはいえエジプト神話の神や怪物と対峙することになる他、DLC2ではファラオの亡霊や冥界まで登場する。 その内容自体は実に魅力的なものだが、シリーズの世界観の変容について賛否が分かれるところである。 吹き替え 本作ではこれまでのシリーズ同様に日本語吹き替えに対応しているのだが、主人公であるバエクの声には賛否が分かれている。 バエクの声を担当するのは福山潤氏なのだが、海外版バエクの声とは声質が正反対(*5)のために拒否感を示すユーザーが少なくなかった。 本作の日本語吹き替え版トレーラーが公開された際には、炎上というほどではないが少々荒れたのも事実である。 問題点 メインストーリーの終盤の展開について + ネタバレ注意 ストーリー最終盤、突然操作キャラがアヤに変更されるミッションが2~3回ほど存在する。それだけでなく、最後の重要人物の暗殺もアヤ、エンディング前の最後のムービーもアヤ…とバエクを差し置いてアヤが美味しいとこを持っていく形となっている。 こうなった原因は、過去作で存在が示唆されていたのはアヤの方だったのでなんとかリンクさせたかった、本作後にアヤが主人公のコミックが販売されるのでその宣伝目的、初期案ではバエクが途中退場して主人公がアヤに切り替わるという話でその名残など色々あるとは思われるが、ひとまず納得がいっていないプレーヤーが多いのは事実と言える。 付け加えるとクレオパトラに対する心象がバエクは「途中から怪しむようになったが目的の遂行のためやむを得ず協力関係を続けていた」という物に対し、アヤは「掌を返されるまではクレオパトラに心底心酔していた」というあまり知性的には見えない態度なのもプレーヤーからあまりよい印象を持たれていない一因となっている。 現代編について 現代編は実質的に新たな主人公・レイラの顔見せ程度で終わり、詳しいことは次回作以降に持ち越し…という形で終わりやはり話はあまり進まない。 一応、ある場所にて今後の重要な伏線らしきものは張られているが、どのみち本作で直接どうにかできることではないので本作単品での評価を左右するほどの物ではない。 上述の通り過去編は他の作品との直接のつながりがないためシリーズ未経験者であっても入りやすいのだが、現代編は下記するメディアミックス作品の流れを汲むばかりかこれまでのあらすじをまとめたムービーなどがないため(シリーズ初見の人にとって)分かりにくい。 一応、アニムスから出れば大量の文字的資料が観覧できるが…何分すぐに理解するには一筋縄ではいかないと思われる。 本作というよりメディアミックス上の問題だが、『IV』から前作までゲームとコミックをまたいで続いていたフェニックス・プロジェクト編が完全にコミック限定に移行したため、本作は前作からの流れを無視した唐突な新章突入になってしまっている。 EDで意味深な台詞を吐いていたジュノー(*6)は本作には影も形もなく、そのまま本作から半年後に発売されたコミックにおいて倒されてしまった。 調整不足なレベル制 2、3レベル程度離れるだけでまるで太刀打ちできない程敵が強くなってしまう。 特にレベルが開いていたり、アサシンブレードの強化が足りていないと、過去作では暗殺で処理できた敵がそれを耐えてこちらに強烈な反撃をしてくるため、「『ASSASSIN S CREED』なのに暗殺できない」という事態に陥ることがある。 装備品側のレベル制限も強い武器だけ盗んできて序盤~中盤を簡単に進めるというプレイができないため遊びの幅が狭まっており、どちらかというと不評。 経験値入手手段は色々用意されているのだが、野生生物や雑魚敵を倒すだけではごく微量しか貰えない都合上、各種クエストの攻略が一番効率がいい。スタッフもそうした想定の元作ったのかサブクエをクリアしていくとほどよい難易度になるように調整されている。 これ自体は丁寧にレベルデザインがされているとも言えるのだが、故に本来やらなくても進めるはずのクエストを「やらされてる感」も出てきてしまっており、サブクエにハマれなかった人からはなお評判は良くない。 そもそも、プレーヤーがどこへでも好きな場所へ行けるオープンワールドと一本道のRPGのようなギチギチのレベル制自体が嚙み合っていないという意見が多い。 この問題は次回作『ODYSSEY』にも尾を引いており、結局『VALHALLA』ではレベル制そのものが事実上撤廃されたうえ一撃暗殺のオプションも選択できるようになったなど、あまり相性はよろしくない物だったと言わざるを得ない。 また、本作においてもDLCの想定レベル45へとすぐにスキップする機能がアップデートで追加されている。 全てのアビリティを取りレベルをカンスト後も経験値を一定獲得ごとに熟練度を獲得でき、攻撃力をカテゴリー別に延々と強化することができるが、HPと防御力、アサシンブレードを強化する手段はそこで打ち止めになる。 本シリーズではお約束だがやはりバグが発生することがあり、バグとまでは行かないが物理演算がおかしくなったりNPCが妙な挙動を見せたりする場面も多々ある。 アップデートである程度致命的な物は減った。とはいえ最新版でもアプリケーションエラーが起こる時もあるが…。 データベースが無い これまで全てのシリーズにあった登場人物やロケーションのデータベースが無い。 ディスカバリーツアーで代用できるが、それだけのためにゲームを起動し直さなければならず、学習用の真面目な内容のために従来作のデータベースのような筆者の皮肉や注釈を楽しむことはできない。 総評 古代エジプトというロケーションそのものが素晴らしく、古代史やエジプト文明に少しでも興味がある人ならば間違いなくプレイすべきと言える一作。 現在では発売から数年が経過したものの、未だに古代エジプトを舞台にしたオープンワールドゲームというのは本作のみである。 この一点だけでも本作は長いゲーム業界史においてオンリーワンの作品であることは間違いない。 一方で過去作から継続して遊んでいるファンには目についてしまう変化点、「結局いつもと同じ」な部分もある。 システムの刷新は将来的な課題も残したが、一本のアクションRPGとしては充分平均以上の出来と言える。 総じて、シリーズ再出発点としては悪くない出だしを切れたと言えるだろう。 余談 ピラミッドは大昔は化粧石に覆われていて白く輝いていた…という話は結構有名で知っている人もいるかもしれないが、本作におけるピラミッドはパッケージにでかでかと描かれている通りちゃんとこの「白く輝くピラミッド」なっている。 が、実は本来ならばバエクの時代にはすでにピラミッドの表面が剥がされて現代と同じ姿になっているはずだったりする。これはスタッフ曰くエジプト編をやる上で最大の目玉にしたいということで、あえてリアリティを重視せずにゲーム的な見栄えを優先して創建当時の方の姿を再現をしたとのこと。 発売前の初期のインタビューなどでは主人公の名前は「バヤク」と表記されていたが、発売が近づくと「バエク」とも表記されることも増え、発売後は「バエク」で統一されている。 何故表記ゆれが起こっていたかと言うと、古代エジプトにおいて「鷹」に相当するヒエログリフがバヤクないしバエクなのだが、古代の言語なので正確な発音方法が分からないという事情があったため、このような事態が起きていたとのこと。 ちなみに、初代主人公のアルタイルや2代目主人公のエツィオの名前は同じタカ科である「鷲」に由来していたので、シリーズ再始動にあたり初期作をリスペクトしたネーミングと言える。 本作の前日談小説の日本語版が竹書房文庫より『アサシン クリード オリジンズ 砂上の誓い』の題で上下巻で発売されている。 物語はバエクが15歳の頃から始まり、最後のメジャイとなるまでが描かれている。 結婚前のバエクとアヤ、ケンサをはじめ本編で説明なしに登場したバエクの知人たちとの過去、バエクの両親の登場、バエク最初の殺し、結社の目的の一端が語られるなど、見どころ満載の一作。 なお、ゲーム本編との整合性はあまり取られていないため、小説を読んだ後にゲームに入るとテーベ訪問時に少なからず違和感を感じるかもしれない。 現代編には初期作及び『Watch Dogs(*7)』の出来事を取り上げたイースターエッグが存在する。
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現在クラメン募集中!加入希望の方はマスターかサブマスターに連絡してください。 マスター oじょんo サブマスター SATSUGAI 1 テレシナ 2 銀の狼フィリス 3 古蒔 4 リヴァイス 5 白由紀 6 潤鈴 7 玲瓏優 8 o楼蘭o 9 ユリネ 10 シルウェイティ 殆どがたぶん引退しましたorz これからどんどん集めようと思います
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ASSASSIN S CREED UNITY 【あさしん くりーど ゆにてぃ】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション4Xbox OneWindows 7/8/8.1 メディア PS4/One BD-ROM/ダウンロード併売 Win ダウンロード専売 発売元 ユービーアイソフト 開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ 発売日 2014年11月20日 定価 PS4/One パッケージ版 8,400円 ダウンロード版 7,500円 Win 通常版 8,400円 ゴールド版 10,200円(*1) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 アップデート前 クソゲー アップデート後 賛否両論 改善 ポイント 舞台はフランス革命期のパリシリーズ最大の賛否両論作不具合多すぎて会社が謝罪現在はそれなりに遊べる ASSASSIN S CREEDシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 統べよ、思い。重ねよ、闘志。 概要 『ASSASSIN S CREED』シリーズのメインタイトル8作目。 これまでの命名パターンを考えれば「アサシンクリード5」だが、開発者によれば新世代ゲーム機に作られた新たな出発点ということで「5」のナンバリングは与えられなかった。 舞台は『3』の数年後、フランス革命期のパリ。新たな主人公アルノと彼の幼馴染でテンプル騎士団に所属するエリスを中心に描かれる。 今作からアニムスが製品版になったという設定になり、名称も「ヘリックス」に変更。ゲームにも新たな試みを多数取り入れており、発売前には大きな期待が寄せられた…のだが。 ストーリー 1789年、フランス革命期のパリ。ベルサイユ宮殿で何者かに父を殺害された(*2)少年アルノ・ドリアンは、その際に知り合った少女エリスの父デ・ラ・セール卿に引き取られ、エリスと共に成長していった。 19歳になったアルノは、エリスがとあるパーティーのためベルサイユ宮殿に行ったことを知り後を追うが、目の前でデ・ラ・セール卿を殺害され、その殺人の罪を着せられてしまう。 投獄されたバスティーユ牢獄で父の知り合いだったアサシンと出会ったアルノは、父がアサシンだった事を知り、彼の教えを受けて牢獄を脱出する。 しかし、帰ったアルノを待っていたのは父の意志を継ぎ、そして復讐のためテンプル騎士団に入ったエリスの姿だった…。 特徴 操作システムの刷新 『3』で一度変更が行われた操作だが、今作で再び操作を変更。遊びやすさを重視した調整となっている。 フリーランはRT(R2ボタン)で行えるのは変わっていないが、今作ではAボタン(✕ボタン)を押しながらだと上方向に、Bボタン(〇ボタン)を押しながらだと下方向に移動をするようになった。 Lトリガー(L2ボタン)押し続けでしゃがみ移動、障害物の近くでAボタンで物陰に隠れるカバーアクションが使えるようになった。カバー状態からの暗殺も可能。 新装備とカスタマイズ ファントムブレード これまでの投げナイフや吹き矢等にあたる遠距離武器で、同士討ちを発生させるバーサクダートも使用できる。 リロードが少し遅いという違いがあり、アサシンブレードのように手首に仕込んで使用する。 ギロチン銃 DLC「Dead Kings」をプレイする事で入手出来る斧と臼砲を組み合わせた武器。グレネードランチャーおよび両手斧として使える。 武器や防具が店に行かずともメニュー画面から購入可能になった。また、「信条ポイント」を払う事で性能をアップグレード出来るようになった。 信条ポイントは後述のスキル使用で暗殺したり、素早く戦闘から逃走するといったアサシンらしい行動を取ると累積されていく。 スキル 今作では装備品での強化だけでなく、獲得したシンクロポイントを消費することでスキルを習得し、アルノ自身の性能を強化できるようになった。 攻撃のバリエーションや各種投擲武器の追加、ステルス性能や生存性が上がるといった内容。 なお、シンクロポイントはメインミッションや協力ミッションをクリアする事で累積されていく。 習得できるスキルはストーリーを進めていくと順次解放されていく。 ブラックボックスミッション ターゲットだけを指定され、暗殺の仕方や潜入の仕方はプレイヤーが考えるという自由度の高いミッション。 一応、攻略のヒントになるサブ目標も表示されるが、達成しなくても問題はなく、フルシンクロ条件とも関係しない。 いかに敵の警戒網をかいくぐり、暗殺を達成して逃走するか。全てはプレイヤーの観察力にかかっている。 オンラインプレイ 今作では独立したオンラインマルチ専用モードは存在せず、シングルプレイ中にオンライン協力で遊べる「協力ミッション」「強奪ミッション」が追加された。 このため以前は別途扱いであったスキルや装備はシングル・マルチで共用するほか、これに合わせて協力時専用のスキルも追加された。 ミッションによって参加可能人数が設定されており、2人~4人でプレイする。もちろん単独でのプレイも可能だが、効率が悪く、難易度も高くなる。 新たにクラブ(いわゆるクラン)を設立出来るようになった。クラブ同士の対戦要素もある。 ブースト 一定時間アルノの性能を強化するシステムで、使用には「ヘリックスクレジット」が必要になる。要は何度でも使える課金要素。 ヘリックスクレジットはメニューのEストアから何度でも購入出来る。 その他の新要素/変更点 敵から逃げた際、最後に敵が自分を目撃した「最終目撃地点」が表示されるようになった。敵はこの地点を捜索しに来るので、素早く逃げるか隠れるかする必要がある。 今作での収入獲得は各地区にある「社交クラブ」の修復となっている。拠点となるカフェ・テアトルに行った後にこれらを修復出来るようになり、資金収入が増えたり、専用のミッションを受けられるようになる。 薬が復活し、任意での回復が可能になった。ただし、所持数量はかなり少なくなっている。 評価点 細部まで美しく表現されたパリ 本作よりゲームエンジンが、『III』から『ROGUE』まで使われていた「Anvil Next」を新世代機向けにバージョンアップさせた「Anvil Next 2.0」となり、グラフィックはさらに進化を遂げている。 ユービーアイソフトの本拠地であるフランスが舞台のためか、歴代シリーズの中でも凄まじいほどの作りこみを見せている。 1分の1サイズで作られた非常に広大なマップに加えて、内部に入れる建物も多く(スタッフインタビューによれば約4分の1が可能)、フランス革命前後の華やかながら様々な場所で軋轢が見られる世界観は好評。 ヴェルサイユ宮殿のような華やかな建物や住人の衣装にも華やかさが見られる一方で、人々が暴動に近い状況で集会を行っていたり、断頭台が設置されていたりと革命へ向かう熱気が感じられる。 また、街中を歩く人々の数も歴代最高クラスに多く、シリーズで最も賑やか。小さな路地だろうとひっきりなしに人が歩き回り、広い場所では処理落ちするほどの集団が形成されている様は圧倒的。 ステルスが重要な今作だが、このお陰で簡単に市民に紛れることが可能になっている。 街の群衆は4つのグループ(過激派・衛兵・自警団・市民)と3つの行動パターンに分類され作られており、それぞれ自然で動きのある描写がなされている。 有名な建造物では、ノートルダム大聖堂やルーブル美術館(宮殿)など多彩なランドマークが用意されており、パリ観光の気分は十分味わえる。特に制作に1年かけたという前者は、外装はもちろん内部の作りこみも圧巻である。 今作の現代編にあたる要素であるサブミッション「ヘリックス断裂」では、別の年代のパリが舞台になる場合もあり、作中の年代ではまだ存在しないエッフェル塔なども登場する。 装備の種類増加 防具の装備箇所が頭・胸・腕・腰・脚と大幅に増えており、それぞれの装備がグラフィックに反映される。 いつでもメニューからカラーリングを変えることもできるため、自由なファッションを楽しめるようになった。特に初期装備一式やそれを基にした「アルノシリーズ」は人気が高い。 なお、装備品をアップグレードするとアイテムの所持数上限が上がったり、ライフが増えたり、ダメージが加算されるといった効果が得られる。 装備のシリーズごとに効果(近接・遠距離・耐久・ステルス)の傾向は大きく異なるので、上位互換を除けば単純な優劣は存在しない。 過去シリーズの主人公の衣装も用意されており、こちらは全身装備となっている。あくまでグラフィックが変わるだけで、性能自体は他の装備品のものになるお洒落装備。 信条ポイントを消費して装備カラーも変更できる。 武器種も多く、片手武器、長柄武器、大型武器、ピストルに加え、狙撃用のライフルも登場した。 サブミッション、収集物も非常に豊富 サブミッションの1つとして、パリの街中で発生した殺人事件を解決するミッション「殺人ミステリー」が用意されており、今までのシリーズにない面白さで好評を得た(*3)。 鷹の目を使って死体や証拠品を調べ、容疑者から情報を聞き出して推理し、全ての証拠が出揃ったら犯人を告発するという形式で進む。 証拠品などは鷹の目で強調表示されるので簡単に見つかるが、具体的に誰が犯人かは自力で推理する必要があり、頭を使わせてくれる。 間違った人物を告発すると報酬が減ってしまうので、一発で犯人に辿り着ける推理力が試される。 他にも、アスレチックメインの「ヘリックス断裂」・複数の連続した物語となっている「パリ・ストーリー」・謎めいた四行詩をヒントに街中を探索して隠されたシンボルを見つけ出す「ノストラダムスの謎」など、趣向を凝らしたイベントが豊富。 収集物もおなじみ宝箱の他に、トリコロールシンボルやナポレオンのニ角帽などが町中に散らばったり隠されたりしている。 協力/強奪ミッション 手軽にオンライン協力が遊べるこれらのミッションも好評を得た。これらのミッションはマップ画面からも開始出来る。 ミッション開始時にマルチとソロを選択出来、現在待ち受け中のプレイヤーがいる場合は近くを通ると呼びかけてくれるので、手軽に参加出来るようになっている。 マイクラブを設立出来るようになったので、気の合うメンバーと手軽にプレイ出来るのも良点。 特に最高難易度のミッション「ベルサイユ行進」は複数人での協力プレイが前提の作り(*4)で、協力プレイの楽しさを存分に味わわせてくれる。 ミッション内容も短いながらちゃんとストーリー性があって本格的。 データベース シリーズおなじみのミニ辞典。本作に登場する人物・ランドマーク・歴史的事件・アイテムなどの豊富なウンチクや解説が収録されており、パリの歴史やフランス革命の読み物としても楽しめる。 さらに、シリーズおなじみ「博士くんキャラ」のショーンによる皮肉とユーモアを交えた註釈も付いてくる。 賛否両論点 フリーランや操作 フリーランはR2で自動的に建物の間や穴といった軽い隙間を飛び越える様になり、Aボタン(✕ボタン)で登る・Bボタン(◯ボタン)で安全に降りるという操作になった。 これにより自由度が非常に高くなっており、上下方向への移動を任意に行えるようになった上(*5)、アクションにも現実のパルクールにおけるトリックが多数取り入れられ、よりスムーズな移動が可能になった。 なお、地上を走行する際もボタンを押していれば障害物を乗り越えたり、くぐったりすることが出来るためスムーズに走ることが出来る。 ただし、誤爆がなくなったかと言えば別の話で、状況によってはやはり誤爆してしまうことがある。特に登れる筈なのに中々登ってくれない、ちょっと降りたいのに大きく降りてしまうといったちょっとした誤爆はちょいちょい起きる。 また日本語CS版では従来の決定・取り消しの○×が、海外式に反対になっている。 好みの分かれるストーリー・主人公 フランス革命という魅力的な舞台にもかかわらず、メインストーリーにはろくに関わってこない。メインストーリーはあくまでフランス革命という大きな事件が起きている最中のフランスを舞台に、革命とはあまり関係なく個人的な敵討ちと恋人を守る為に奔走する主人公・アルノといった内容である。 一応、革命が勃発した「バスティーユ襲撃」などの一連の事件は描かれるが、これまでのシリーズに比べると扱いは薄い。 ただし、アルノの目的が革命に関わることではなかったので、致し方ない面でもある。 これに関しては『ASSASSIN S CREED III』において「暗殺者なのにあまりにも歴史の表舞台に出て活躍しすぎ」という指摘も関係しているのではと思われる。 有名なフランス革命の中心人物達とストーリーとの絡みが薄い。 かの有名な恐怖政治家マクシミリアン・ロベスピエール、ジャコバン派のジョルジュ・ダントン、革命家のテロワーニュ・ド・メリクール。ギロチンの発明者ジョゼフ・ギヨタンと死刑執行人シャルル=アンリ・サンソン。 他には化学者ラヴォアジエにトマス・ペインやコンドルセetc…といったまさに革命期フランス偉人オールスター状態だが登場するのは大抵サブミッションとオンライン協力のみ。この他の歴史上人物は数多く登場するが、大半はチョイ役かゲスト役的に登場。本編のみプレイしているとまったく関わること無く終わることも。 本編でちょこっと名前が出たと思ったら、いつのまにかメインストーリーの影で処刑されて退場していた…なんて日常茶飯事である。これも史実との兼ね合いもあり仕方ないと言えば仕方ないのだが。 メインストーリーで終盤まで関わる史実の偉人達は評議会のオノーレ・ミラボー、あとはナポレオンとサド侯爵くらい。有名な出来事なのにメインストーリーで偉人がほぼ関わらないことに関しては不満の声が多かったのか、次回作『SYNDICATE』では多少改善されている。 ルイ16世に至っては登場してることに気付きにくく、いつの間にかデータベースに登録されているという状態。その後も出番は無いに等しく、人によっては生首しか登場してないと勘違いすることも。 アルノは基本的にデ・ラ・セールを殺害した者たちへの復讐が第一で行動し、アサシンの信条を無視する場面やそれをアサシンの評議会に糾弾される場面も多い。 彼自身、激情家な性格で、義理の父を殺された事や愛しのエリスを護るために戦うという人間らしい感情が強く出ているキャラクターである。良く言えば人間くさいが、悪く言えば幼稚で未完成な人物と言える。 これまでの主人公も復讐が根本にあったものの、信条を忘れることはなく、復讐だけに囚われる描写は少なかったので、人によっては拒否反応が出ることとなった。 復讐鬼であると同時に、テンプル騎士に育てられたアサシンという特異な生い立ち故に両組織の融和を望む穏健派でもあり、それがさらなる不和を招いている。 + ネタバレ そのため信条そっちのけで復讐優先の暗殺はもとより、テンプル騎士団の者(エリス)を勝手に匿うなど独断行動が目立ち、終盤で評議会から除名・追放処分を言い渡される。 シリーズを通して見ても作中で降格させられた1のアルタイルなどはいたがアサシンをクビになる主人公は前代未聞である(*6)。 一応フォローすると普段の彼は、エツィオに似た機知と社交性に富んだ青年貴族として描かれている。 これまでの主人公が序盤から何らしかの形でリーダー的な立場にあったのに対し、アルノは何ら意思決定権が無い下っ端であり、幹部との繋がりも薄い。 したがってリーダーシップを発揮する場面もなければ権限もないことが独断的な印象を強めている。 戦闘 カウンターやキルストリークが廃止になった。これにより慣れないうちは多数に囲まれると袋叩きにされて死にやすく、シリーズの中でもステルスの比重が大きいバランスとなっている。 前作までは攻撃ボタン1つでカウンターも受け流しも出来たのに対し、本作では攻撃と受け流しが別のボタンになり、更に敵の動作に応じて受け流しと回避を使い分ける必要がある。 そのうえ道具メニューで選択中の道具がやや分かりにくくなっており、前作同様に道具選択中も時間が止まらず、かつ敵の動きはスピーディになっているため、情報量は増えてるのに考える猶予は減っているという状況に。 特に敵の銃撃は威力が高いにもかかわらず、人間の盾が廃止されたため、ある程度敵の近くでないと使えない回避アクションか煙幕を使うしかない。 また、スナイパーの性能が非常に高く、遠距離から簡単にこちらを見つけて来るうえに一撃で6ライフ程度削って来る攻撃力を持っており、本作最大の脅威となっている。 メインシナリオで潜入する場所には必ずスナイパーが配置されている上、お互いがお互いをカバーしあっているので、戦闘状態になってしまうと狙撃されて即死の可能性が高く、理不尽に感じる。 CS版は後述のフレームレートの問題もあり、さらに難易度が向上してしまう結果となった。 まともに戦うと死にやすいということは、それだけステルスの重要性が上がっているとも言える。 上記のスナイパーをあらかじめ排除して安全を確保すれば難易度も下がっていくので、ある意味リアルと言える。幸いスナイパーはミニマップに表示されるアイコンが他の敵と異なるので確認しやすい。 これまでより装備の性能が重要になっており、装備を充実させるだけでもかなり楽に戦うことが出来る。 ブラックボックスミッション これまでは暗殺方法が指定される事が多かったため、大幅に自由度が増した。初期シリーズの作風に戻ったとも言える。 ただし、サブ目標が存在するため、結局プレイを強制されていると言う声もある。 確かに「特定の敵から鍵を盗め」など一見達成しなければならないような目標も存在するが、実際は攻略を有利にする程度の要素でしかなく、必ずしも達成する必要はない。 鍵のかかった宝箱と扉 今作では新たに鍵のかかった宝箱や扉が登場し、鍵開けスキルを使って開ける事が出来るようになった。 実際に鍵を開ける際は上下するバーを特定の場所で止めるQTEを突破する必要があり、鍵破りの緊張感を楽しめる一方、プレイヤーによっては単に面倒になっただけとも感じられる。 なお、鍵開けの際には消費アイテム「ロックピック」を必要とし、QTEに失敗すれば折れて失う。難易度の高い鍵ほどバーの動く速度が速くなるが、上級鍵開けスキルを修得すれば速度が低下する。 ギャンブルの廃止 オープンワールド要素の一環としての、シリーズに毎回登場する当時のギャンブルやテーブルゲームで小銭を賭けて遊べるミニゲームが今回はない。 問題点 大量のバグと最適化不足 バグの存在自体はこれまでのシリーズでもあったが、今作では群を抜いて大量のバグが発生し、苦情が相次いだ。 主なバグとしては、最適化不足によるフレームレートの低下やゲームのクラッシュの頻発、ゲームが進行出来なくなる、など枚挙にいとまがない。 現在はアップデートにより、ある程度は解消されているが、3Dアクションによくあるバグや未だに不安定なミッションも存在する。 また、元々群集の人数が非常に多いこともあってCS版や要求スペックギリギリのPCでは処理落ちしやすく、ロード時間も非常に長くなっている。 最終的にユービーアイソフト モントリオールのCEOが謝罪する事態に発展し、シーズンパスを購入したユーザーには同社のゲームを1つ無償で提供する補償プログラムが実施され、シーズンパスは廃止されることとなった(*7)。 コンパニオン関係の問題点 本作に先駆けて配信されたコンパニオンアプリ『ASSASSIN S CREED UNITY COMPANION』との連動要素が用意されたのだが、ゲームと正常に同期する事が出来ず、セーブデータが消えるなど多数の問題を抱えていた。 結果的に第5弾アップデートでコンパニオン関連の要素はアプリをプレイせずとも全て解放済みになるという措置が取られ、一応の解決は見た。 問題は発売前にアプリをプレイしていた熱心なプレイヤーの存在である。彼らが本編のためにアプリをプレイした時間は無駄になったため、当然怒りの声が上がった。 スキルシステム これまでのシリーズでは最序盤から使用できたアクションまでスキルに割り振られてしまったため問題視されている。 特にダブルアサシン・ダブルエアアサシン・銃の使用・体制崩し・ベンチに座ったり壁に寄りかかって紛れる環境ステルスなどは、スキルを修得するまで使えない。一部は特定のシークエンスクリアまで解禁はお預け。 特に銃については敵側は序盤から普通に使ってくるので、一方的に不利になってしまっている。そこまで制限する必要はあったのだろうか。 一応、変装などの新アクションも修得出来るが、単にプレイを窮屈にするだけの要素となってしまった。 口笛の削除 口笛とは、隠れた場所で使用する事で近くの敵をおびき寄せ、安全に暗殺出来る重要なアクションで、ステルスゲームらしさを強調する要素のひとつであった。 しかし、今作では何故か使用できなくなっており、隠れ場所にいても敵がなかなか近寄ってこない、もしくは近寄りすらしないため、不便さを感じることとなった。 本作でおびき寄せて暗殺するには、あえて敵の前に姿を晒して警戒状態にして、調べに来たところを暗殺するというなんともまどろっこしい手段を取る必要がある。 また破裂して敵をおびき寄せる「かんしゃく玉」が追加され、狙った位置に敵を誘導する事自体は可能。ただし、弾数制かつ手投げアイテムという関係上、藁束などに隠れながらの使用は出来ず、確実に自分の近くに引き寄せられる口笛に比べると使い勝手は悪い。 不評だったためか、次作『SYNDICATE』では復活した。 鷹の目の仕様変更 これまでは任意に通常状態と鷹の目状態を切り替える事が出来たが、今作では鷹の目に時間制限が設けられており、一定時間すると強制的に解除されてしまう。 また、一度使用するとクールダウンが必要になり、連続使用は不可能。一応、装備品で使用時間の延長とクールダウンの短縮ができるが、シリーズに慣れたプレイヤーほど面倒に感じる仕様となった。 マーキングもなくなったが、その代わりなのか最初から建物を透過して敵を確認できるようになってはいる。 乗り物がない 今作では街中を高速で移動出来る乗り物が登場せず、フィールドもかなり広くなったために移動の面倒さが目立つ。 一応、マップ画面からの高速移動(ファストトラベル)はあるので、これを使えば大幅に時間を短縮できる。 だが、今作では多くのサブミッションや収集物がその近くまで行かないとマップに表示されなくなったので、ミッション探しに時間がかかるようになってしまった。 DLCのタイムセイバーパックを購入すれば表示されるようになるが、前述のバグとの複合で表示されないのがバグか仕様か分かりにくくなってしまった。 舞台の狭さ マップが等身大スケールとなった引き換えに、探索可能な地域はシテ島とその周辺のみと非常に狭い。 セーブデータが1つしか作れない。 メニュー画面からリトライはできるものの、1ミッションごとにぶつ切りになり、現代パートや冒頭のジャック・ド・モレーのパート(チュートリアル)はリトライできず、しばらく間を開けて1からやり直すのには向いていない。 どうしても最初からやり直したい時はセーブデータを消すか別垢を使用すればよいが、タイムセイバーアイテムは失われる。 総評 シリーズ最高の作りこみで描かれたパリのマップは非常に素晴らしく、ボリュームたっぷりのオープンワールドや様々な新要素も評価できる部分は多い。 しかし、デバッグ不足やハードの性能を考えずに作りこみ過ぎた事が災いし、あまりにも問題が多かったため会社が公式に謝罪するまでに至ったのは残念な事である。 複数回のアップデートを重ねた現在では、大きな問題は解消された事もあり、元々ゲームの持っていた面白さやポテンシャルの高さを評価する声も多くなっている。 ただ、完全にバグが消え去ったわけではなく、ストーリー面などは好みに左右される作風のため、プレイヤーによって大きく評価が割れているのが現状である。 結果的にシリーズで最も賛否の激しいタイトルとなり、シリーズを毎年発売する姿勢が見直されるきっかけとなった。 余談 今作はシリーズの中でも残酷描写の強い作品なので、苦手な人は注意。 意識がある状態で足をノコギリで切断する、アップでギロチンで切断した生首を見せてくるなど、目を背けたくなる描写をメインストーリーでガッツリ見せられる。 Win版はシリーズでは唯一全地域で日本語音声を収録している。 『III』以降、SteamやAmazonといった特定の店舗で購入した場合のみ日本語音声を楽しめていたが、今作ではこの縛りがないのでどこで買っても問題ない。 『ノートルダムの鐘』との関係 1996年公開のディズニー映画『ノートルダムの鐘(The Hunchback of Notre Dame)』では、『ASSASSIN S CREED』シリーズに先駆けて、主人公が建物をアクロバティックに昇り降りしたり足場を飛び移るといったアクションを披露していた。 本作はそんな『ノートルダムの鐘』と同じ舞台が登場し、同じようにノートルダム大聖堂をよじ登ったりできるゲームでもある。 本作にはビクターとヒューゴという兄弟が登場するが、この名前は、上記映画の元になった原作小説の作者Victor Hugoと同じである。 2019年4月に起きたノートルダム大聖堂の火災を受け、50万ユーロの寄付及びWin版本作の無料配布が行われた(参照)。 『ASSASSIN S CREED VALHALLA』のDLC「パリ包囲戦」でも9世紀のパリが舞台となる。 時代が時代なので共通するロケーションはシテ島ぐらいだが、比べてみれば本作の1分の1スケールのマップが如何に凄まじかったかがわかる。